「北九州市都市景観賞」は、個性的で魅力ある都市景観の向上に寄与したものを表彰することにより、景観に対する市民の皆さんの意識の高揚をはかり、美しいまちづくりを推進することを目的に、平成11年度より実施しています。
この都市景観賞は、建築物単体だけでなく、景観を構成する街並みや魅力を高める市民の取り組みや活動なども表彰の対象とするものです。
第7回となる今回は、「まちなみ景観部門」「まちづくり活動部門」の推薦(自薦・他薦は不問)に加え、特設部門として 『発見・感動、伝えたい! 北九州市の景観』をテーマに「景観フォトエッセイ」も募集しました。
このたび、次のとおり受賞作品が決定しましたので、お知らせします。
多数のご応募ありがとうございました。
※最優秀賞は該当がありませんでした。
ニュースで報道された「世界最長となる鉄道用150mレール」の出荷。全国に向け、黒崎駅から、貨物列車で輸送されている。黒崎駅には、工場から出てきたばかりのレールが並ぶ。新幹線、在来線、それに・・海外でも、鉄道の安全を支えている。「日本の優れた鉄道技術がここにある。」なんと言っても、北九州市内で製造されていることが誇らしい。頑張れ。我が街。そして・・・北九州の品質。
作者 | WATANABE |
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名称 | JR黒崎駅 |
場所 | 北九州市八幡西区黒崎3丁目 |
八幡製鉄所のくろがね線・枝光トンネルの上を通る坂道。何十年もの間、数え切れないほどの学生が、洞海湾からの真冬の木枯らしに吹かれながら下り、うだるような暑さの中を登ってきた坂。見上げれば、思い出に耽ることのできる母校。見下ろせば、ものづくりに燃えてきた鉄の都の風景。自分のアイデンティティを再確認できる大事な坂道だ。
作者 | 郡谷 竜二 |
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名称 | 望玄坂 |
場所 | 北九州市八幡東区枝光 |
看板に1901と書かれた近代化産業遺産。鉄に命を授けるように火入れしたのは、看板が示す西暦で100年以上も前。「世界遺産」も過言ではない歴史的建造物だ。歴史に残る建造物は北九州が鉄の都であることの誇りであり未来への遺産でもある。日清戦争の契機により鉄の供給となったが、現在は既に火は落とされている。公園化され青空が似合う。鉄の街に相応しく、四季を通じて美しい景観を持つ巨大なモニュメントである。
作者 | 有吉 直樹 |
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名称 | 東田第一高炉史跡広場 |
場所 | 北九州市八幡東区東田 |
北九州各地から見える夕景は多々あるが、同じ地点から同じ時間・同じ方向に見える夕景は、天候が悪ければ数年に1度しか見れないかもしれない。5月初旬、門司の海岸沿いから海峡越しに見る北九州の工場群に沈む夕日が、数年前と変わらない夕景だと何故かホッとする。望遠レンズ越しでしか見れない独り占めの夕景は、北九州で一番のMy夕景である。
作者 | 勝田 忠文 |
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名称 | 門司の海岸からみる工場群の夕景 |
場所 | 北九州市戸畑区 |
第7回北九州市都市景観賞の詳細は北九州市公式ページをご覧ください。