北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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チラシを小さな正方形に切断し貼っていきます。

黄金市場の冬の風物詩「巨大モザイク画」

旅をして知らない土地へ行くと、観光名所と同じくらい興味をそそられるのが市場。市場は、その土地の素顔に触れることができる絶好の場所のような気がします。
小倉の市場といえば旦過市場が有名ですが、私のおすすめは黄金市場。活気があって、それでいて手の温もりを感じる、どこか懐かしい空間が広がっています。そんな黄金市場に、今年も巨大モザイク画が登場しました。この巨大モザイク画は、美萩野女子高校の皆さんの手づくり。2004年に、黄金市場が美萩野女子高校の文化祭に協力したお礼として贈られたのが始まりで、以来、毎年の恒例になっているそうです。感謝の気持ちは、先輩から後輩へとしっかり受け継がれているんですね。10回目を迎える今年は、新作2枚と、過去に贈られた4枚の合計6枚がアーケードを飾っています。
新作は、モナリザとオードリー・ヘップバーン。
毎年、どんな作品が登場するか楽しみにしている人も多いのですが、今回の除幕式での拍手と歓声はこれまでで最高だったかも。巨大モザイク画は縦横約3メートル。広告チラシを7ミリ角に切ったものを貼り合わせているそうです。1枚のモザイク画を作るのに使ったパーツは約12万!気の遠くなるような作業ですね。でも、それだけの手間ひまをかけただけのことはあります。普通の絵画と違って、奥行があるというか…。これがすべてチラシでできているなんて、初めて見たら、きっと感動するはずですよ。
高校生から地元の市場へ。
お世話になったお礼にと、毎年、心をこめて贈られている手作りの巨大モザイク画。地域との絆と手の温もりを大切にする黄金市場らしい、冬の風物詩です。