北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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冬の朝(新門司北地区)

あたたかく、おだやかな海沿いから、
冬の朝を眺めるため、夜明け前から
門司区の新門司北地区を訪れていました。
時刻が、午前7時10分を過ぎると、
夜明けの色が、しだいに朝の色に変化をはじめ、
上空はとっても明るさを増します。
そんな空に、正面右前方から黒いものが近づいてきました。
それは、始発の次となる羽田行きの機体でした。
右に大きな旋回をして、あっという間に過ぎ去ったあと、
空の高い位置から小さな音が届きました。
黒い機体に大きな夢や希望を乗せた大勢の方々から
“いってきます”と、合図を受けるようです・・。
そんな機体が姿を消したあと、午前7時16分、
遠く水平線の上にある霧を押し退けるようにして、
赤く大きな光が、姿を現しました。
4分後の、午前7時20分になると、
赤く大きな光は、まるい姿を海の上に現すとともに、
このまちに、冬の朝のはじまりを知らせます。
今日も、元気にがんばろう。
そんな気持ちになりました。