北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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メモリアルクロスと桜

春のメモリアルクロス

十字架の向こうに小文字山頂
太陽の下の十字架
小倉の小文字山の下に小高い丘がある。小文字山へ登山道の反対側にある。ここにはメモリアルクロスと言う国際連合軍記念十字架が建立されている。既に投稿されている内容であるが、春の美しい十字架を観て頂くため投稿させていただきました。
おさらいの意味で重複する説明もございますがご容赦ください。
この十字架は朝鮮戦争(1950~1953)の戦いで亡くなられた、国際連合軍将兵の霊を慰めるため、当時駐留していた米軍小倉師団によって建設され、その後日本に譲渡されたものとされている。
十字となる面は市街を抜け、対馬を越え、朝鮮半島を向いているのである。晴れた日は十字架に太陽の光を受け、思いがけない場所に反射していることもある。
私が子供の頃はこの十字架の丘から北九州の市街が見渡せたが、現在は樹木が生い茂り視界を遮っている。現在は小さな展望台が設けられ樹木の隙間から市街を見渡せるようになった。十字架から見る小文字山の「小」の字を市街と反対側に見ることができる。
また、メモリアルクロスの近くの脇道を入ると、五百羅漢があります。多くの像が首を折られていますが、理由は幕末の長州との争いか、明治の時代の廃仏毀釈による影響ではないかと言われています。子供の頃、この野山を駆けずり回って見つけ、びっくりしましたが、先人に聞いた話では刀の試し切りをしたという噂もありました。
春のメモリアルクロスは暖かい風と森林からの風と、そして美しい桜に覆われて、落ち着く場所です。見上げれば小文字山。素敵な場所です。