北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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市立美術館から観る風景

北九州市立美術館(風景)

市立美術館の天井
北九州市立美術館から一望できる風景を切り取ってみました。
この風景を観ていて思うこと・・
それは、かつて「公害の街」といわれたほど、空気が汚染されていたこと。
北九州地域は四大工業地帯の一つとして、日本の鉄・重化学の拠点として日本の経済成長をけん引していましたが、経済の成長、産業の興隆は、一方で大気汚染や水質汚濁などの公害をもたらしてしまった悲しい時期がありました。七色の煙と言われた日本で初めてのスモッグ警報が発令されたりと、今から考えれば環境的にはとてもよくなかったのです。工場から出る煙は北九州の繁栄の象徴とまで言われていました。。。
しかし婦人会のお母様方を始めとした活動のおかげで市を動かし、国を動かすことになり、またマスコミ報道により、公害の実態が社会に知られることで、市民、行政、企業の環境への意識が向上し、そのことが行政や企業の環境対策への取り組みを強化していったのです・・・
そして今、世界に誇れる環境モデル都市として発展していったのです。