北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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北九州の水道水を詰めたボトルドウォーター。目にしたことがありますか?

アジアの未来を支える水

100周年を迎えた北九州市の水道。
あなたは普段、水道水を飲んでいますか?それともミネラルウォーター派でしょうか?
365日24時間いつでも、蛇口をひねれば出てくる水をそのまま飲むことができる。そんな生活をわたしたちは当たり前だと思っていますよね?
でも、世界の常識からすると、それがほとんど奇跡に近いということを忘れてしまいがちです。
わたしたちに水を届けてくれている水道技術は、世界のなかでもトップを独走しています。日本国内の漏水率は全国平均で7%ほどで、都市部では更に低くなっていますが、先進国でも、ロサンゼルスで10%程度、パリやロンドンでは20%前後にのぼります。これが途上国になると30%、40%は当たり前、50%を超えることも珍しくありませんし、蛇口から出てきた水をそのまま飲めることはほとんどありません。
そんな中、東南アジアのある都市で、70%以上あった漏水率が10%以下にまで下がり、蛇口をひねるとそのまま飲むことができる水道水を24時間給水できるようになって、世界中の注目を集めました。
長く続いた内戦が終結し、新たな歩みを始めたカンボジアの首都、プノンペンです。
この「プノンペンの奇跡」を、JICA(国際協力機構)の技術協力プロジェクトを通して実現に導いたのは、北九州市水道局なのです。ご存知でしたか?
いつもわたしたちに水道水を届けてくれている技術が、今ではカンボジアをはじめ、インドネシアやベトナム、中国など、世界各地で人々の生活を支えているのです。
普段は海を越えて運ばれてくるミネラルウォーター飲んでいるあなたも、時にはアジアの国々の未来に思いを馳せながら、海を越えて広がる技術に支えられている水道水を味わってみませんか?
北九州市の水道水を詰めた写真のボトルドウォーターは、市内各地で購入できるほか、配送もしてくれます。
もちろん、わざわざ賈わなくても蛇口をひねるだけで良いのです。
北九州市で生活しているなら。