北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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小文字山から見る工場群

『わたしの小倉・オイラの北九州】 (その1・・・エントツの話・・・)

朝の列車が走る
雪と線路とエントツと
こんにちは、北九州のみなさん。
始めまして。私は、キクと申します。これから、大好きな”小倉・北九州”の色々を、自分なりに写真を添えて書いてみたいと思います。よろしく、お付き合いください。
私は、沖縄から転勤で、小倉北区上富野に、2009/4~2012/3まで、丁度3年間住んでいました。米町の会社まで、3号線を歩いて通勤しました。3号線の海側は線路が広がり視界が開けて、気持ち良く、清々しい気持ちで歩くことができました。
そこに、いつも、あの”エントツ”が建ってました。(何と大きなエントツ何だろう。スゴイナ。)見慣れない、 大きなエントツにそう思いました。見上げる高い空に、吹き上げる白い煙が、壮観でした。朝、3号線に出て、「おはよう。」とあいさつすると、「おはよう。今日も元気に行ってこいよ。」エントツのあいさつが聞こえました。カメラを、いつも持っていたので、写真を撮りました。
私たちの毎日の生活が、日々少しずつ違うように、エントツも、毎日違う表情をしていているのです。私は、エントツを見るのが、写すのが、楽しみになりました。いつのまにか、何百枚になりました。現像した、200枚の写真を一枚一枚あらためて見ていると、(私は毎日、エントツの”記念撮影”をしていたんだな)とあらためて気がつきました。
3号線を歩きながら、私は毎日、エントツを見ていました。エントツも毎日、私を見ていました。喜・怒・哀・楽、いろんな事のある毎日。慣れない土地で必死になっている私を、エントツはいつも、やさしく・暖かく・そして、逞しく見守ってくれました。春夏秋冬、晴雨曇、雪の日もありました。
そして今、あらためて思います。エントツは私だけではなく、北九州の街や村を、そこに暮らす人たちを、しっかり、やさしく見守っているんだなと。関門を通る船たちと、山口も一緒に。
最近ニュースで、エントツがライトアップされ、ナイトクルージングでも注目されているとの事。
「エントツさん。あなた遂に光を浴びるようになったね。よかったね。オメデトウ。お喜び申しあげます。」
『俺はいつでもここにいて、俺はいつでもエントツだ。』エントツの心意気が見える。無法松みたいだな。カッコイイ!!また、会いに行くよ。