北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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矢筈山(下関要塞)-海峡と船がよく見え、国益を考えさせられる。

今回は「海と船が見える坂道」ではありませんが、それにも匹敵するくらいの場所です。それは 矢筈山(下関要塞) です。
ちなみに「関門景観10選」では、「海と船の見える坂道」とともに「霧と霧笛」や「歴史をかじる火の山要塞跡」等が10選になっています。
「火の山要塞」については、「日清・日露戦争を想定した海峡防衛の要 下関要塞遺跡」ととして「火の山」と「矢筈山」を推薦しています。
「関門海峡ライブ館」でこの10選をパネル展示するそうです。(NHKのニュースで見ました)是非見て下さい。
さて、脱線しましたが、「矢筈山(下関要塞)」はすごい。
何がすごいかというと、砲台跡がかなり残っている。そして、現在はキャンプ場などとして利用されている。矢筈山からの「関門海峡と船の景色」がきれい。ということです。
(関門海峡と船については、風頭(風師山)が最高ですが、砲台跡がほとんどありません。)
矢筈山要塞跡は、まるで、秘密基地みたいで探検が楽しいですね。
倉庫や兵士部屋の跡があります。まるで防空壕のようです。煉瓦や石で固められています。換気口もあって、上に登ると、土の地面の上から、煙突のように換気塔があります。雨水が入らないように、鐵の笠があります。いろいろ探検できます。
矢筈山へのアクセスは、3つあります。
①小森江子供の森公園から、地道の道路を登る。
②道路と並行している尾根路(登山道)を登る。
③南側からの急斜面の登山道を上る。登り口はわかりつらく、下るときの方がいいです。しかし坂が急で、転げ落ちるよう肉足せることとなります。(かなりディープな路)
また、
②③には、「下関要塞」(陸軍)の標識石があります。
写真としては、
要塞の写真。
②での標識石
要塞跡から見た関門海峡を載せます。
蛇足ですが、なお、私は現在横須賀から単身赴任ですが、横須賀の裏の山(三浦半島)は当然「東京湾要塞」として首都防衛のための海峡防衛に使われていました。観音崎の要塞跡は、現在一部、海上保安庁東京湾海上交通センターにより利用されています。