北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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タティングレース製作中の西田未樹さん

輝きウーマン☆~タティングレースの若き名手!!~

作品は大小さまざま、右上の白い舟形のものがシャトル
お店は、京町にあります
タティングレースってご存知ですか?
ここ小倉に東京で今話題の新名所、渋谷ヒカリエで開催される”メルセデスベンツファッションウィーク東京2013”(10/13~20開催)に出展するブランドロゴをレースで製作する作家さんがいるときいてやってまいりました。
小倉北区の手芸専門店『ナカノテツ』で勤務される西田未樹さんをご紹介します。
タティングレースとは、トルコのイスラム教徒の女性が顔を隠している”オヤ”と呼ばれるスカーフの縁彩り装飾です。シャトルと呼ばれる船型の小さな糸巻きに巻いた糸を使って結び目を作っていくレースの技法です。糸とシャトルだけで作ることができ、糸の種類や結び目を変えるだけで大きさや形の違うさまざまな作品を作ることが出来る最近注目の手芸です。
作品を作るところを見せていただきました。
指とシャトルがくるくると目にも止まらぬ速さで回ります。
あっという間にかわいらしいモチーフが出来上がりました。
西田さんは、高校生の頃にこのレースと出会い、服飾デザイン系の専門学校に進学されます。卒業してからもタティングレース続けられ、
作った作品はお店に置いてもらうなどコツコツと活動しているところを『ナカノテツ』の社長に「うちで働きませんか」と声をかけられ現在に至ります。お店では、通常の仕事の他に定期的に行われるタティングレース教室の講師としても活躍中です。講師の時は、来てくれた生徒さんが「先生、これを作ったよ!」と見せにきてくれたりすることがとても嬉しいのだそうです。
『ナカノテツ』本店は、編み糸など手芸用品を中心とした”ホビーハウス”、雑貨小物やビーズを扱う”素材雑貨Colette”、生地や洋裁材料を扱う”ソーイングハウス”の3店舗からなっており、店内には、仕切られたガラスのショーケースがあり、その一つ一つの中で、多くの手作り作家さんの作品を展示、販売しています。作家さんの活動の場を提供したり、お店に来られた方が色々な発見が出来るステキなお店です。
そんな西田さんの活動は、学校の先輩であるeverlasting sprout(エヴァーラスティング スプラウト)率いるデザイナー、村松啓一氏(2008年には、世界から選抜された10ブランドの1つとしてファイナリストに選ばれ、ソニアリキエル氏などの多くの有識者から高い評価を得ているデザイナーです)の目にとまり、ブランドの小物製作、今回の渋谷ヒカリエのイベントでは、ブランドの顔であるロゴの製作と活動の幅を広げています。
西田さんの技術の高さはもちろん、信頼のおける作家でないと来ない仕事だと思いました。
小倉のまちなかから全国に発信する作家さんがいる、
そしてそんなすごい方に直接教えてもらえる場所がある。
小倉っていいところでしょ☆
是非、お越し下さい。