北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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AKB48ではなく、AKY2北九州市に火山があった!

「人口100万(今は、100を切ったのだが)の政令指定都市、北九州市に火山がある?」何人の人がご存知だろうか?それを聞いた人は、みんな「え?まさか?うそだろ?」と驚くにちがいない。
でも、本当なのである。火山があるのは、耐火物メーカーの黒崎窯業の工場敷地内である。(現在、黒崎播磨)この黒崎窯業を造ったのが、あの安川敬一郎である。そう、麻生(麻生太郎総理の家系)貝島、と並んで筑豊御三家と言われた安川である。(AKB48ではなくAKYだ。)
安川敬一郎が、1918年、九州製鋼向けの耐火煉瓦自給のために
設立した。初代社長が、敬一郎の次男、松本健次郎。
この工場には、生産設備、原料岸壁、戦後初期の建屋等、貴重な
産業文化財が残されているが、写真撮影は、禁止である。中に立ち入ることもできない。
妙見山(火山)は、今から250万年前に噴火した火山のなごり。長い間に火山の大半が侵食によって、失われ、今では溶岩が地下深くから上がってきた通り道の部分だけした見ることができません。火山ののど首のような所です。
これを火山岩けいといいます。溶岩の種類は、玄武岩です。すぐ西側にある城山(道伯山)も同じ溶岩でできた山です。玄武岩の溶岩は、流れやすいため、妙見山も城山もそう高くない平らな火山を作っていたと思われます。たぶん、ひと続きであったことでしょう。玄武岩には、六角形をした柱状の割れ目がたくさんできています。これを柱状節理といい、溶岩がゆっくり冷えてかたまる時に、収縮してできたものです。
引用及び参考文献 「北九州の近代化遺産」「福岡の近代
化遺産」「九州遺産」弦書房
「趣味悠々 園芸と日記と写真館Ⅱ」
http://heiji303.blog21.fc2.com/より)