夏の終わりが近づくある日に、小倉城庭園を訪れました。
ずっと晴れた暑い日が続いていたため、雨が恋しくなり、
しとやかな気持ちで、
訪れてみたいなって、思っていました。
朝から雨が降る日、庭園に到着し、
入口を左に進むと、書院づくりの木造建築物があり、
大きな座敷を前に、池に張り出した板張りの通路を通過し、
お殿様が手紙を書いたとされる部屋など、
係員の方による説明を受けることができました。
その説明をしてくださった方の声が、
流暢で、ゆっくりと落ち着いたテンポだったため、
外の雨音と混ざり、しっとりとした気分になり、
しばらく、庭園をながめ、雰囲気に浸ってしまいました。
雨の庭園も味わい深きものだと実感しつつ、
帰り際に、緑色のもみじの葉が目についたため、
この葉が赤く染まるころ、また訪れたいなって思いました。