北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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牧山にある若松水道の碑

中央の葛島を経由し、右側の岬の山まで水道管を敷設したそうです。
黒崎方面です。
牧山に若松水道の碑があります。かつて若松市が上水道整備のために、牧山に貯水池を作っていたそうです。明治45年の事だそうで、九州では長崎に次ぐものだったそうです。碑はこれを記念して建てたものらしいです。更に水需要増のため、大正3年にあらたに貯水池が作られました。ところがこの貯水池は翌年決壊し、旭硝子に多大の被害をもたらしたそうです。アメリカから購入した最新機械も壊れ、被害総額は約50万円になったとか。当時の若松市の予算は約30万円。この市の大ピンチに登場したのが、若松選出の国会議員吉田磯吉でした。彼は東京の三菱本社に出向き、事故について詫びたそうです。これに対し三菱側は、彼の意を汲み無償で解決する事にしました。「この度はすまなかった」「誠意は見せていただきました」というようなやり取りがあったのかどうかはわかりませんが、まるで映画の中のお話のようです。