北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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八幡(やはた)図書館

八幡東区にある八幡(やはた)図書館を訪れました。
正面玄関を入り、左側から階段を上がろうとすると、
それに沿って、なつかしい八幡のまちなみ写真が貼られていて、
通勤ラッシュで混み合う路面電車の電停付近の様子や、
八幡駅付近に工場の煙突がたくさん写っているものなど、
子どもの頃に記憶がある景色と、それとなく想像した雰囲気に、
違和感なく、一枚一枚を眺めながら、階段を上りました。
ところが、“八幡競馬場”といった白黒写真が目に入り、
馬に乗った騎手がコーナーを駆け抜ける姿、
日よけのあるスタンドに大勢の観客の姿と、背後に皿倉山。
その写真の右下には、「出展:八幡市勢要覧昭和28年」
と記載がなされていました。
この付近に競馬場があったなんて、びっくりです・・。
最先端の工場施設に、はいからな競馬場、煉瓦造りの図書館、
和服や洋服の着こなしが気品漂う、紳士や淑女が集う場所、
その中心地に、流れるように集まる路面電車群・・。
そんなまちの姿を想像しているうちに、
過去にタイムスリップして見たくなりました・・。
~八幡図書館の正面玄関にある施設説明文より~
昭和30年に、現在の場所に建てられました。
当時としては、先駆的な鉄筋コンクリート造りの建造物。
柱梁を露出させ、枠内に煉瓦タイルを貼り、
丸や三角の幾何学模様をリズミカルに配しています。