北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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火野葦平文学碑

昭和44年(1969)1月19日撮影
高塔山の展望台から少し離れた所に、火野葦平文学碑があります。葦平の死去した年、昭和35年8月1日に除幕式が行われました。葦平の命日1月24日に近い日曜日には、今でもここで葦平忌が行われています。
「泥によごれし背嚢に
さす一輪の菊の香や」
と、葦平の詩の一部が刻まれています。この後には
「異国の道を行く兵の
眼にしむ空の青さかな」
と続きます。13回忌にあたる昭和47年、遺族によってその死が自殺であることが発表されました。
「死にます。
芥川龍之介とはちがふかも
知れないが、或る漠然とした
不安のために。
すみません。
おゆるし下さい。
さやうなら。
昭和三十五年一月二十三日夜 十一時
あしへい」