北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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笠岩を東から撮る

山中の巨岩「笠岩」

笠岩を西から撮る
眼下には横代、葛原。遠くには玄界灘
小倉南区は、未だ自然が一杯。
中でも、長野緑地周辺には長野城を中心に中世の山城跡が沢山ある。
長野城跡は、黒田官兵衛の馬ケ岳城跡にも引けを取らない史跡と言えるが、それ以上に凄いものは、天然記念物に指定されても良いと思う「岩海」です。
花崗岩が隆起して山となり、長い年月をかけてそれが欠け、大きな岩の塊となって地表に残されたのが「岩海」。
山中に何故このような大岩がゴロゴロ転がっているのか不思議である。
耳を澄ませば聞こえてくる「岩海」下の水脈の音。
この音を聞いていると、自らが自然の中に染み込んで行く気がする。
長野城周辺には、その出城として丸ケ口城・堀越城等がある。
この堀越城跡の数十メートル下の所にデンと構えて、近くは横代・葛原、遠くは玄界灘や周防灘を眼下に見下ろす奇岩「笠岩」がある。
この「笠岩」も岩海の中から転げ落ちて、偶々バランス良く下の岩に乗り上げてそのまま残った大岩です。ここでも耳を澄ませば何処からとも無く水の流れる音が聞こえて来ます。