北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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常盤橋と袂の石くい

街道の起点・常盤橋

常盤橋
常盤橋の船着き場
木の橋ともいわれる常盤橋は古くは、基礎が文字通り木で作られていた。
江戸時代までは木が腐り、水で流されてしまうこともあったようだ。
19世紀初期に石くいで建設され、強度が増した。その石くいの一部は現在の常盤橋の袂に、記念碑のように残されている。
常盤橋は小倉五街道の起点となっており、長崎街道、中津街道、秋月街道、唐津街道、門司往還のそれぞれがこの橋に通じていたといわれる。
現在は平成7年の紫川マイタウン・マイリバー整備事業により、コンクリートと同じ強度の木を用いて架け替えられたそうだ。まさに木の橋である。
また、常盤橋には所縁ある方々がたくさんいます。測量して地図を作った伊能忠敬、ドイツの医師・博物学者であるシーボルト。さらにこの土地に所縁のある人として、オランダ商館カピタン一行で、将軍への献上品を持ち、江戸参府したといわれている。
将軍吉宗が発注しベトナムから長崎に上陸し、途中京都で天皇に謁見した象がこの橋を渡ったと言われている。
歴史多き場所である。