北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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水路跨線橋

水路跨線橋

日田彦山線と跨線橋
穏やかに水が流れる
JR日田彦山線の丸山トンネルと金辺(きべ)トンネルの間に水が通る跨線橋が存在する。呼野~採銅所の間にある。明治30年頃に旧金辺鉄道が線路を通す際に、地域の水路が絶たれるため跨線橋を通して水を流すように架けた橋と言われており、現在も残っている。水路の下は日田英彦山線の線路が敷かれている。また水路の横は道路となっていて、車が一台通れるほどの幅だ。
赤煉瓦で作られており、古い鉄道の遺産のような雰囲気を醸し出しているが、現役である。周りは国道322号線の新旧の道路が交わる付近で、金辺の峠のあたりだ。
旧金辺鉄道が金辺地区のトンネルを開削した時代とほぼ同じ時期にできたと思われる。その後旧金辺鉄道は経営破綻し、大正の時代に旧小倉鉄道が継承したが、その後国有化した。現在はJR日田英彦山線となっており、あたりは静かな山の自然の中を列車が走る風情となっている。