北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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関門海峡 花火大会 2014

8月なのに、涼しげな心地で迎えた朝、
普段よりも遅い時間に目を覚まし、
窓から外を見ると、曇り空が広がっていました。
この日、多くの時間を
海峡を見渡す場所で過ごす予定としていたので、
雨が降らないでほしいなぁって祈りつつ、
お昼から、のんびりと、目的の方向に進み、
港が近い場所にある食堂で、
“ちゃんらー”なるものをはじめて食べました。
あっさりとして、とってもおいしい味のそれを、
スープまでたっぷりと飲み干し、
腹ごしらえは万全です。
気分上々になったので、
露店などのお店を眺めながら、
会場周辺をぶらついていると、
ほんのりと太陽の日差しが照り始めました。
周囲を歩く人の姿には、ゆかたを着た方など、
お祭りの雰囲気を一層に実感させてくれます。
そして、周囲で会話する方々の言葉や
通行する車のナンバーから
たくさんの方が
お盆で帰省している様子もうかがえます。
家族連れ、カップル、友人、気の合う仲間・・。
皆、楽しそうな笑顔と笑い声。
待っているときを過ごしているほうが
楽しいかも・・、
始まってしまえば、
あっという間に終わるような予感がして、
このままがずっと続けばいいのにと、
そんな思いが巡りました。
空の色が薄暗くなる夕暮れとともに
あたりの灯りが、少しずつ目立つようになると、
人の流れも一気に加速します。
あたたかい会場の雰囲気に包まれて、
ゆっくりとした時が流れると、
開始のカウントダウンが始まりました。
ド・ドーンという音とともに
海峡に咲く華やかな花々は、
今宵の主役として、ドレスもタキシードも必要ない、
“大輪の舞踏会”をかがやかしく演じてくれました・・。