北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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北九州臨空産業団地緑地

身近な場所を歩いていると、
“秋”といった文字が目につくようになりました。
8月の終わりが近づき、
“夏”が終焉を迎えようとしています・・。
雨や雲に覆われて、蒸し暑かったり、やや肌寒かったり、
これまでとは一味違う不思議な夏でした。
小さい頃、
日射病になるから帽子をかぶりなさいと言われ育ち、
いつしか、その言葉を耳にしなくなり、
熱中症という表現に、馴染みの薄さを感じるこの季節に、
今年は、その言葉を聞く機会が少ないように感じました。
“真の夏”、どこに行ったのかなぁ?
窓から外の雨雲を見上げるたびに
いつもそんなことを思っていました。
ところが、それが、
完全にどこかに行ってしまったわけではないようです。
激しい雨が急にやみ、
大きな雲の群れが勢いよく流たあと、
水色の空が一面に広がる光景に
幾度となく遭遇したからです・・。
偶然かもしれませんが、
曽根干潟を一望できる
臨空産業団地緑地にある茶色のベンチに腰掛けると、
三葉のクローバーについた水滴が、
いつの間にか消え、
目の前から、少しずつ潮が引いてゆきました・・。