北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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電波塔(NHK)

電波塔

夕日と電波塔
三日月と電波塔
幼いころの記憶で、ほとんどの家庭にはテレビなんかなくて、今でいう少しセレブな方の家でテレビ放映を見せてもらっていた頃、とってもテレビは贅沢なもので・・。
或る日、街の電気屋さんが、スタンド式で細い脚が4つ出てて、白黒のテレビがやってきました。「お父さん、買ったの!!」って家族は大喜びでした。コンセントに差し込んで、スイッチを入れるとブラウン管の画面に静電気が走るような音がして、段々と白と黒の模様がボヤーンと浮かんできて、「あ、映った映った!」って大騒ぎ。
その何年か前からNHKの小倉放送局がテレビジョン放送を開始していたのでした。
1957年からテレビ映像の電波は北九州の宙を飛んでいたのです。すごいですよね!!
当時は真空管式の受像機、チャンネルはダイヤル式でVHF放送しか映りませんでした。時は経って、カラーテレビが普及、画像に色がついて、「なんてきれいなんだ」と思ったものです。その頃くらいからUHFの周波数帯で、FBS福岡放送の電波を受信できるようになりました。テレビはどんどん進化して今はアナログからデジタルへ。テレビ映像の電波の方式は違えど、古い昔から、北九州の宙を電波は飛び続けているんだなぁ。。唯一、NHK北九州放送局は独自放送を行っているため実質親局と同等なのですが、現在の民法各局の電波塔は福岡局の中継局扱いなのです。
テレビ映像を観るには電波が必要で、電波を飛ばすには障害のない高い位置が必要で、こんな高い皿倉山にこんなタワーを建てるなんて。。素晴らしいと思います。
今のテレビ。。当時に比べたら、綺麗すぎ。。昔のように映りが悪くなると叩いて治すことはできないですねぇ。。叩いたら壊れるんですよ(笑)