北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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河内貯水池の堰

河内貯水池(ダムの風景)

山間の堰は堤高44.1メートル
堰から見下ろすアーチ橋
河内貯水池は、第一次世界大戦で鉄鋼物の需要が増え、対処するため板櫃川を堰き止め、高さ44.1メートルのコンクリートダムによって形成された人口湖です。
1919年着工し1927年に竣工され、官営八幡製鉄所の鉄鋼増産態勢に対応するための工業用水の確保を目的として建設されました。その当時東洋一のダムと言われていました。
完成以来現役で稼働しつつ、近代化産業遺産のひとつでもあり、また土木学会選奨土木遺産に認定されている貴重な文化遺産となっています。北九州国定公園としても指定されていて、自然と建造物がマッチした場所なのです。
山の色、湖の色、建造物の色の釣り合いが取れ、まさに産業遺産、文化遺産であると感じました。
山間(やまあい)のダムはとても高く感じ、ダムの上から見下ろすアーチ状の橋を見下ろすと、すごく脚が竦みましたが、秋深い雰囲気を醸し出していました。
11月の晴天に恵まれ小春日和となり、暖かかったので、この界隈を散策すると、さまざまな古い建造物や、吊り橋、水路橋・・・とても興味をひくものがたくさんあります。それはまたいつか探検してみたいと思いますが、秋の色に染まった河内貯水池は見頃でした。