北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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新々堀川に時折飛来する鷺

新々堀川と鷺

折尾短絡線橋梁の下にて
堀川沿いの街
折尾駅界隈を流れる堀川は、木屋瀬寿命の唐戸から若松の洞海湾まで12kmを結ぶ人工の川です。
その昔、五平太舟が石炭を乗せて人力で往来していました。
福岡藩の初代藩主黒田長政(官兵衛の嫡男)が治水・用水路・物資輸送を目的として1621年(元和7年)に着工し、中断したものの、開削から約130年の歳月をかけ完成した川なのです。
その堀川に恐らくその時代にも飛来していたであろうアオサギ。ゆっくりゆっくりと体を動かす。
川沿いの多くは飲み屋街。古くは多くの人々の賑わいがあったことでしょう。今は人通りも少なくなっています。
折尾鷹見口~東水巻方面へ結ぶ短絡線路の橋の下で、その鷺は時折やってくる。いつもは人を警戒し近づくと飛び立っていくのだが、この日はとてもおとなしく「私はモデルよ」と言わんばかりにスラリとした脚を川面に映し出している。
変わり行こうとしている折尾界隈に生息する鷺は、古今この街を見つめているようだ。