北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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花尾城主郭付近から下る石の階段と石積井戸?の遺構

中世の山城、花尾城跡と古井戸跡

帆柱4山(皿倉山、権現山、帆柱山、花尾山)と呼ばれる連山は市民の憩いの山として、また軽登山の山でもありそれぞれ中世山城があった場所です。
その中で最も低い花尾山に残る花尾城跡は、中世の山城としては石垣が多く残る県内屈指の遺跡です。主郭(山頂)と台所郭と呼ばれるところから、北側に2条の石段と井戸跡?(いろいろな説があるようで確定していないようです)が残っています。東側の1条の整備された石段を手すりをつたって下ればこの井戸跡?遺構があります。
花尾城跡には他にもたくさんの遺構が残っていますが、この遺構は目立つ存在で比較的知られていますが、山歩きをしない人はあまり知らなのではと思い、写真を掲載しました。
また、標高も351mと低い格好の山歩き対象、花尾山々頂(花尾城主郭跡)からは北九州を俯瞰できて最高です。低いので下界が近く町並みもクッキリと見えるので、かえって622mの皿倉山頂より良いかなともと思います。
いま、自然の樹木の成長などで花尾城跡各所の石垣遺構が崩壊の危機にあります。これを自然崩壊させることは市として恥ではないでしょうか。なんとかならないかと思う人は私だけだろうかと思います。