北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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緋牡丹博徒

レクイエム 健さん

遠賀川と皿倉山
東筑高校
「自分は、結構です」 「自分は不器用ですから」
「自分は、シンプルライフです」 「死んでもらうぜ」
「オレの目を見ろ、何もいうな」 「すみません」 「ありがとう」
中学、高校時代に友人同士の会話で流行の締め言葉が健さんのセリフだった。当時とても普遍的で請けた。寡黙でストイック、ダンディズムなところがやはり人気があったと思う。
取分け好きだった良い映画は「駅 ステーション」だった。何故か、倍賞千恵子とのコンビは絶妙だったと思います。寡黙さも際立った演技でしたね。当初は役者になるつもりもなく、生きていくために役者になったと多々のメディアで話していましたね。任侠映画が抜群に嵌ってしまい、もう自分でも抜け出せなくなった部分は否めないのでしょうけど、生誕地の地域性と生活が役者「高倉 健」のバックボーンとなり、最強の任侠役者になれたことは誰も疑わないでしょう。
まだまだいけると思っていたから、あの訃報はがっかりだった、皆さんもそうでしょう。
郷里の北九州昭和館で、偲んで故人の旧作を愉しみたい、あの当時の感慨に漬かりたい。
http://www.cinema-st.com/classic/c026.html
青春真っ盛りの時代、日常の景色だった遠賀川、皿倉山、筑豊中間の街並は今も大きくは変わらず、唯、建物の移り変わりが目立つのでしょうけれどもスケールの大きい自然、大地、空間、大気が往時を偲ばせます。福北ゆたか線、筑豊電鉄に乗ると故人の見たであろう光景が映り出します。
ボクシングに、英語に忙しかった東筑高校時代、校庭の一本松はもう無くなったけど今も元気に活動している野球部員たちの掛け声が青空に溶け込んで、往時のイメージが沸いてくる気がします・・・11月10日 一周忌
「往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし」     合掌