北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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岸壁に並ぶ繋留杭

岸壁の繋留杭

繋留杭の錆
菜の花畑と繋留杭
(2015年3月のShunkeiライブラリーより)
ボラードと呼ばれる杭は港で船を繋留する目的で設置されているものが多い。
現在、北九州の世界遺産となった八幡製鉄所に接する、旧製鐵所堂山成品岸壁の繋留杭もその一つである。
かつては日本の産業を支えた、鉄の物流を進める港で、製品積出を主にした船が接岸していた。
やはり洞海湾からの塩水が影響しているのもあるかもしれないが、海の繋留杭は錆びやすいようだ。
現在は公園として整備されているが、繋留杭は今も残っている。
古き映画で、港で俳優さんが繋留杭に片足を乗せて・・というシーンをよく想像する。
そんな繋留杭は実はあまり普通の人々には目立たないが、塗られたペイントの上に浮かぶ「錆」がかえって目立って美しいものだ。
そんな東田の岸壁の、ある春の光景が味のある「錆」を醸し出すのである。