馬頭観音:勝山公園(慰霊碑・慰霊塔)
■ 時風3562 ■ 2018-10-29 ■ 投稿者: 北九州市時と風の博物館事務局
八坂神社東門横広場には、馬を祀る多くの慰霊碑や慰霊塔があります。この石像は、馬を頭上にいただくことから馬頭観世音菩薩の名前があります。馬の信仰はギリシャ神話のペガサスやインド神話の馬車に乗る太陽神など、馬は聖獣として扱われます。また、観音様と言えば美しくやさしい女性のようなイメージがありますが、髪を逆立て牙をむきだした唯一怒りの表情をする菩薩で、さまざまな悪と戦い衆生(しゅじょう)の苦を滅して救います。後世になり、馬を守る仏として路傍に祀られるようにもなりました。《出典:清水眞澄著・「よくわかる仏像のすべて」、池田書店発行・「よくわかる仏像」》