北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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「港が見える丘の小径」のルートを示す看板。歩道や階段には直接埋め込まれている。

海と船が見える坂道  番外編①  下関の坂道から門司を臨む

日和山公園から風師・矢筈・戸の上山を臨む。 下関市街のビルが邪魔
永福寺から関門海峡・門司港レトロを臨む。門司港背後の山が少し圧迫感。
これまで、北九州市内の坂道から海と港を見てきたが、さて、関門海峡を挟んで関には「海と船が見える坂道」はないものか???
→答え たくさんあります。
番外編として紹介しましょう。
下関は、丘の上の階段や坂道を回遊するルートとして「港が見える丘の径」が設定され、誰でも迷わないように歩道や階段にルート矢印が埋められています。
(あれ、今自分が書いている「海と船が見える坂道」とよく似たネーミング? この名前が潜在意識にあったかな?)
ルートとしては、下関駅前の「大歳神社」から、金子みすゞの写真が埋め込めてある「寿公園」までのルートです。
北九州の「海と船の見える坂道」と決定的に違うのは、
①低い丘から四方八方に複雑な坂道・階段があり、あまり海や船が見える直線かつ長い階段や坂道は少ない。
②下関中心部は、江戸中期から北前船の寄港地として栄えていることから、近代港湾・工場立地から発展した門司とは歴史が大きく異なる。工場の立地も少なく、市街地形成の経緯も大きく異なると思われる。
②現在では、水辺の平地に多数のビル・マンションが建ち並び、かつ丘は低いことから、眺望が悪い。
その結果北九州の「海と船の見える坂道」という独特の強烈な印象はありません。
しかしながら、下関は、低い丘の中に複雑な階段・坂道が多数有り、北九州とはまた違った良さがあります。
さらに、下関から、門司港や門司を見ることが出来、外から地元の地形、市街地の様子を再認識できるのではないでしょうか。
同じ関門港の下関一度歩いてみてはいかがでしょうか。