北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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限定の海鮮丼、おどろきの800円です

小倉の匠~魚屋のまかないごはん~

『空』由来の鳥の絵と田中祥隆さん
モノレール旦過駅から市場に向かってすぐの路地です
いつも行列が出来て、すぐに売り切れてしまうすごい海鮮丼が
あると聞いて、今日はやってまいりました。旦過市場の
『旦過食堂 空』さんをご紹介します。
ガラガラとドアを開けると、大柄でやさしそうな
田中祥隆さんが出迎えてくれました。
開業は、2010年10月。
「始めは、旦過市場の人まかない飯を食べさせる食堂を
と思って始めたんです」
そのうちに「これはうまい!」
「市場以外の人にも食べさせてあげたい」と市場の
方たちに言われて、始めたのがきっかけだそうです。
それで『旦過食堂 魚屋のまかないごはん』と
看板に書いてあるのですね(o^-^o)
限定食「海鮮丼」を頂きました。
ネタは毎回仕入れによって違うそうで、
今日のネタは、関門海峡だこ、つりあじ、ひらす、
トロ、北海道ホタテです。おいしかったです♡
「ウチは天然物しか使わないんです」
素人の私でも魚がきらきら光っていて、新鮮なこと、
素材のよさがわかります。
それにすごいボリュームと、破格の値段に驚かされました。
お店の名前『空』は、どこからきてるのですか?
とたずねると壁にかかっている鳥の絵を見て、
「そこに飾ってある絵は以前旦過市場に
芸術家 黒田征太郎さんが来たときに頂いて、
絵のサインKuをみたお客さんからいつからか
僕のことを”くぅちゃんくぅちゃん”と呼んでくれるようになったんです。
鳥といえば空ですし、くうって名前にしようと後からつけたんです」
と照れくさそうにお話してくれました。
「特に料理をしてきた訳ではなく、実家が魚屋ですから
新鮮な魚が入るのと、子供のときから家で食べてきた味を
出しているだけなんです」
と謙虚な田中さん。
でも、海鮮丼はもちろん、出汁のきいたお味噌汁
お野菜も丁寧に味付けされており、田中さんの料理に対する
真摯さや、お客様へのおもてなしの心を感じました。
これぞ匠ですね。
小倉にはこんなすばらしい匠がいます。
是非お越し下さい。