北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

現在の登録件数

3550

旦過市場の中ほどにあります

小倉の匠~秘密のこだわりです~

餅を蒸す10キロのせいろ、6段を毎日運びます。岩田政司さん
人気の”旦過餅あられ”つなぎは使っていません。
「一時期はもちをちぎる機械を入れたこともあるんだけど、
量はピッタリ同じになるけど、餅のこしがきれる。
やっぱり、手でちぎらないとうまくない。
だから今もこうして手でちぎってますよ。」
蒸したての熱い餅をちぎりながらお話して下さって
いるのは、北九州の台所、旦過市場の餅菓子店
『岩田屋』の、岩田政司さん。
昭和39年餅菓子店をお父様が始められたそうです。
店頭には、おはぎやあんもち、水大福などが並びます。
人気の商品は何でしょうかと尋ねました。
「今は夏だから、水羊羹や水大福だね。
塩あんもちは一年中出るね。十勝の小豆の
自然な甘さだけで、砂糖は使ってないから、
糖分を控えているお客さんからも人気だね。」
と教えて下さいました。
「添加物は使わず天然素材を使って
作っています。かきもち(あられ)は、
乾かすときに、とても割れやすいんです。
つなぎに片栗粉なんかを入れると割れ
ないんですけど、入れると格段に味が落ちる。
東京の娘さんに送ったらすごくおいしかったから
また送ってって言われてまた買いに来た、という
お客さんもいます。だからつなぎは使えませんね。」
と一緒にテキパキとお仕事される奥様。
「ぼくは、あんもちが好きですね。
ひいきのお客さんが、ここに来たらあの好きな商品が
いつもあるって思ってもらいたい。
だから今の味と商品を守っていきたい。」
そうおっしゃるのは、跡を継がれる息子さん。
表には”無添加”、”おすすめ”など、
大きく書かれていませんが、ご家族それぞれが熱き
思いを胸に日々お仕事をされているのです。
今もこうして人気のお店である所以ですね。
小倉にはこんなすばらしい匠がいます。
是非、お越し下さい。