北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

現在の登録件数

3550

90歳には見えない元気な宇佐美のぶさん

輝きウーマン☆~旦過市場の生き字引、90歳の笑顔をどうぞ~

お店での会計は暗算で、絶対に間違いません
のぶさんの好きなぬか漬けはきゅうり。おすすめは酒の肴にいいと評判のこんにゃくです
新シリーズ「輝きウーマン☆」。その輝く女性第一回目は、
旦過市場『百年床ぬかだき宇佐美商店』の宇佐美のぶさんを紹介します。
「お母さん、また買いに来るから、元気で頑張って」
観光に来られたと思われるお客様がのぶさんに声をかけます。
「ああ言ってもらえるのが嬉しくて毎日働いているんですよ」と嬉しそうに笑う大正11年(1922年)生まれ90歳の宇佐美のぶさん。
のぶさんは、お母様のぬか床を持ってお嫁に来られたそうです。
のぶさんのぬか漬けは近所でおいしいと評判になり、戦時中の物資のない時代にも分けて欲しいと言われ、近所の方に分けていたと話されます。
終戦後、旦過市場の出店募集がかかり、店を出したい方が殺到、限られた店舗を決めるのは、抽選だったそうです。宇佐美商店は、みごと当選し、創業昭和21年(1946年)、旦過市場が出来た初めから入られているお店なのです。
「ぬか床はね、ぬか床の基礎をしっかり作らないとダメ」
ぬか床の基礎( ̄ー ̄?)…..??
「だしこぶ、お塩、胡椒、基礎用の食べない野菜くずでしっかりとぬか床に味をしみ込ませます。この基礎が一番大事。これをしっかりしないとおいしくできないのよ」
宇佐美商店では、この床の中に毎朝仕入れる新鮮な野菜を漬けます。
その時に一度ぬか床を混ぜます。そして、店頭に商品を並べる為に、
樽から出すときにもう一度、1日に2度混ぜるのだそうです。
ぬか漬けとは、江戸時代1632年から、小倉を治めた小笠原忠真公が国元から持ち込んだぬか床を城下にも奨励されたことが始まりだと言われています。
ぬかみそは、米ぬかを発酵させたもので暑さや湿気に弱く、毎日かき混ぜて空気にふれさせなければなりません。
つかり具合も、気候や時間によって変わり、暑ければ漬かり過ぎたり、寒ければ漬かりが浅くなったりと日々生き物のように変化するものだそうです。
「適温は27度。時間はきっちりと測って、後は樽から上げた時の味見と色の確認をします。お店だからね、味がよくても鮮やかな野菜の色があせていたらおいしそうに見えないでしょ。」とのぶさんの娘さんの久子さん。宇佐美の『百年床』は次の世代へと受け継がれています。
テキパキと笑顔で商品を並べるのぶさん。鼻唄が聞こえてきそうです。
「楽しそうですね」と声をかけると「仕事は楽しくしないとね」
ステキ!!やっぱり輝いてる!!
小倉にはたくさんの輝く女性がいます。
小倉っていいところでしょ☆