北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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創業1968年。昭和の面影を今に残すたたずまいである。

ガテン系部活動学生御用達のカツ丼「ニコタマ」別名:男

部活生向けカツ丼「ニコタマ」。食べても食べてもなくならない。
メニューのほとんどがワンコインで頼めるのがうれしい。しかもすべてボリューミーだ。
小倉に、ガテン系部活動学生御用達のカツ丼(550円)がある。このカツ丼、通称ニコタマ(別名:男)と呼ばれている。教えてくれたのは西工大野球部の元監督である。
ガテン系・部活・ニコタマ・男・野球部の監督・・とくれば、大ヒットしたあのマンガ原作のドラマを思い出すかもしれない。不良高校生が甲子園を目指すあの名作だ。
しかし歴史はこちらの方が古い。創業1968年。
喫茶VIVO。場所は室町である。
そのニコタマを注文した。
なにせ、夢にときめき明日にきらめく部活生向けカツ丼である。予想通りの量だ。たぶん、普通のドンブリには収めきれないのだろう。ニコタマは幅広い洋風サラダボールに大量に盛られてくる。この時点で、もはやカツ丼と呼んでいいものか悩む。しかし、男はそんな細かいことを気にしてはならない。この強敵を完食することだけを考えればよい。そして最後に誇らしげに550円を払えば、それでよいのだ。
半熟玉子をまとったカツの重量感が食欲を誘う。味噌汁のお椀が小さくかすむ。
550円と侮ってはならない。食すれば、ボリューミーなカツが、思いのほか上質なことに驚く。分厚く、それでいてやわらかい。
そして、半熟たまごとツユが、硬めに焚いてあるコメとよくなじんで、TKG(たまごかけごはん)のような味わいがある。ここに、カツとはまた別の楽しみが用意してあるとは、心にくい演出だ。
ニコタマの味付けは甘めだ。つまり、九州の部活生向けなのだ。やはり、あの東京のニコタマにある野球部とは無縁のようだ。少し残念だ。
正式には「2こ玉」と書くらしい。なるほどTKGのような味わいの理由がわかる。
ではなぜ、別名「男」なのか?その説明はまた別の機会としよう。
満腹すぎてこれ以上書けない・・・。