北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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交替でセリフを読んでいきます。

菊ヶ丘「語ろう会」

記憶絵です。この絵をつかって紙芝居をします。
たんこうマン
カチカチカチ!
はじまりはじまり~
拍子木の澄んだ音が響きます。
紙芝居の始まりです。
紙芝居の内容は、『せきたんマンとたんこうマン』
紙芝居をしているのは、平均年齢82歳の高齢者グループ「菊ヶ丘『語ろう会』」の皆さんです。
小倉の足立山麓に「小倉炭鉱」という炭鉱があったことをご存知ですか?
小倉炭鉱は、小倉都心部の暮らしを支え、その発展に大きく貢献しました。しかしながら、炭鉱関係の記録や写真はほとんど残っておらず、今やその記憶が失われつつあります。
そこで、「小倉炭鉱」の歴史を後世に伝えていこうと小倉炭鉱で働いていた人やその家族を中心に結成されたのが、「菊ヶ丘『語ろう会』」です。
語ろう会では、小倉炭鉱に関わる様々な資料を会員自ら集めています。集めた資料をもとに「小倉炭鉱のことをもっと多くの人に知ってもらおう」と紙芝居を制作しました。
紙芝居は全て手づくり。絵は、関係者の記憶を寄せ集めて絵の上手な会員が描きました。記憶を集めて描いた絵なので「記憶絵」と呼んでいます。
この紙芝居は、一人ではなく、たくさんの仲間たちで演じます。拍子木係、あいさつを述べる係、絵にあわせてせりふを読む係、ミニ石炭講座担当の「せきたんマン」、仲間を紹介して絵を引く「たんこうマン」と、とてもにぎやかです。
紙芝居の後は、会員も観客の皆さんも一緒に炭鉱の話に花を咲かせます。
こうやって地域の人々と繋がっていく語ろう会の皆さんは、いつも活き活きしています。これからも地域の中で、このユニークな活動を続けてほしいです!