冬の夕方、明るい太陽が西の方向にゆっくりと沈み、あたりは、ひんやりとした空気に包まれ、時折なびく風が肌にとっても冷たく、ほんのり黄昏を映し出す空に、勢いよく宵闇が迫ってくるような、そんなひとときを撮影しました。
近所に住む悪ガキや怖姉たち数人で、自転車でこのあたりに遠出をした幼少期には、小倉城周辺に、デパートやスーパーにホテル、多くの人々が行き交う都会的な街の姿に、緊張感が増し、自宅遠く離れた場所に来たことによる不安がつのり、夕闇のなか、鼻水を手でこすりながら、みんなとはぐれませんように、と思いつつペダルをこぎました。
からだは冷え切っていたにもかかわらず、なぜか心はわくわくしていた冬の夕方、これからもそんな心躍るような夕闇を見続けられたらいいなと思います。