路面電車
■ 時風774 ■ 2013-01-20 ■ 投稿者: yayori
夏の終わりの夕方、西日が強く照りつけ、あたりは、慌ただしく移動する人達が増えつつあるなか、日差しを受けながら軌道敷内を力強く進み、車体に描かれた「いとうづゆうえん」前の電停を目指す路面電車を撮影したものです。
子供の頃、路面電車に乗ると、前方運転席と右側ドアの間の小スペースが、わたしのお気に入りの場所で、そこから背伸びをし、運転手さんが開けた小窓から吹き込む風を額に感じ、正面から見える車窓を楽しみにしていました。
両替の際に受取った半透明の白い袋に入れられた小銭が、私には貴重なものに思え、意味もわからず両親に両替ないと尋ねていたようです。
軌道敷が無くなり、「いとうづゆうえん」の名も変わってしまいましたが、この路面電車が進む方向は、今でも晴れた夕時には、きれいな夕日に照らされています。
そんな、黄昏がこれからもずっと続きますように。
子供の頃、路面電車に乗ると、前方運転席と右側ドアの間の小スペースが、わたしのお気に入りの場所で、そこから背伸びをし、運転手さんが開けた小窓から吹き込む風を額に感じ、正面から見える車窓を楽しみにしていました。
両替の際に受取った半透明の白い袋に入れられた小銭が、私には貴重なものに思え、意味もわからず両親に両替ないと尋ねていたようです。
軌道敷が無くなり、「いとうづゆうえん」の名も変わってしまいましたが、この路面電車が進む方向は、今でも晴れた夕時には、きれいな夕日に照らされています。
そんな、黄昏がこれからもずっと続きますように。