北九州市 時と風の博物館

日常の中で見過ごされがちな北九州市が誇るべき魅力や個性を、地域資源として私たち自身で編纂し、未来へ繋げましょう。

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曽根干潟(そねひがた)

夜明けの曽根干潟(そねひがた)からの眺めを撮影しました。
暗闇の中、正面から空港島の明かり、その連絡橋を誘導するオレンジの外灯、空から赤いムーンライトが輝き、
潮のひいた浅瀬から聞こえてくる、活発な生物の鳴き声。
暗中に慣れようと、少し目を閉じたところ、目前の浅瀬が、蛍光白色を薄めたように、白い発光を放っていました・・。
その浅瀬から、海面を切り開いたようにまっすぐと、正面の間島(ましま)に続く不思議な道・・。
午前5時37分を経過した頃、羽田行き始発便が、間島の左影から姿を現し、閃光とともに上昇を続け、大きく右に旋回し、闇の中に消えていきました。
そして、沖の空の色が黒から群青色へと変化をはじめ、その中から、淡い橙色が現れ、月明かりを押し消すかのように横に広がり始めました。
薄赤紫にかがやく浅瀬の海面に潮が満ち始めています。
このまちにある大きな干潟は、生命あるものたちに、明るい日差しと、かがやきを与えてくれるようです。